ショーマンシップを持った稀有な4人、演出家が語るふぉ~ゆ~の魅力
――舞台『SHOW BOY』を初めて拝見したとき、4人の持ち味に加え、彼らの面白さや可愛らしさ、4人が集まったときに生まれる不思議なパワー、いろんな魅力が詰まった作品だと思いました。この作品を作るに至った経緯を伺えますか。
ちょっと思い出しながらですが(笑)。そもそも最初は、東宝の演劇プロデューサーの方から、「ふぉ~ゆ~っていう面白い人たちがいるんだけれど、まだあまり日の目を浴びてない。でも、とても魅力のあるグループだからウォーリーさんと組ませてみたい」とお話をいただいたんです。そのとき上演したのが劇団カクスコ(1987〜2002年まで活動した男性6人からなる劇団)の『年中無休!』という作品です。
ちゃんとお芝居ができる4人組だから、それをまず見せようということで選んだのですが、そのときから、将来的にはもっと総合芸術的なエンターテインメント作品でふぉ~ゆ~の魅力を全部出したいねって話は出ていたんです。それで、『年中無休!』の後に、もう一回彼らとやることが決まった時に、僕の方から「完全なオリジナル作品をやらせてください」とお願いして『SHOW BOY』に至った感じです。
2作目にして、すでに彼らの代表作になるようなものにしたいというのは、僕の中では決めてたと思います。