ショーマンシップを持った稀有な4人、演出家が語るふぉ~ゆ~の魅力
――それはどういう想いからだったんでしょう?
彼らの人となりが好きになったんですね。最初の時点から、僕はこの出会いは特別なものだと感じていましたし、これから先も一緒に舞台を作っていけたらいいなと思っていました。こんな言い方はおこがましいですが…もし、次に自分がやるなら、彼らがもっと輝く舞台を作ってあげたい、と思った記憶があります。
――彼らのどこにそこまで魅了されたんでしょう。
基本的に、4人とも人たらしだと思うんです。いい意味で人懐こくて、人が好きで、人のことをすぐ信用する。こういう業界に長く身を置きながらも、偉そうにもしないし、手を抜くということもしない。彼らのそんなところがとても新鮮に感じました。
『年中無休!』の創作に入る最初の段階で、彼らと企画会議みたいなことをしたんです。自分たちがやりたいことをただ上げてもらう、というものだったんですが、その時、4人がまるで学生みたいなノリで、あんなことしたい、こんなことしたいって言い合っては考えて、みんなで「それ面白いね」みたいに盛り上がって…。その雰囲気が僕に合っていたのもあるのかもしれません。
僕は演劇の中でも、ショーの要素のあるエンターテインメント作品が好きなんですが、それができる人…ダンスや歌、芝居はもちろん、それ以上に人を楽しませるショーマンシップを持った俳優というのは、けっして多くない。