多くのミュージシャンに愛されてきた、写真家・平間至の半生を大解剖した回顧展
1996年から続くタワーレコードのキャンペーン〈NO MUSIC, NO LIFE.〉のビジュアルをはじめ、’90年代には写真集『MOTOR DRIVE』でセンセーションを巻き起こした写真家・平間至。躍動感溢れる彼の写真は、まるで音楽が聞こえてくるようだと評され、それまでにない独自の表現で一躍写真界の寵児となった。
ミュージシャンを撮るんじゃない。写真そのもので音楽を鳴らしたい。
『平間至展写真のうた ‐PHOTO SONGS』は“写真と音楽”をテーマに、彼の初期作品から、膨大なアーティストのポートレート群まで200点を超える作品を一堂に展示。本邦初公開のアザーカットやバックステージでのオフショット、ライフワークとして撮り続けているダンサー・田中泯の〈場踊り〉シリーズや、平間写真館TOKYOで撮影された家族の写真、大学時代に作成した制作課題など、彼の原点から現在までを5つのテーマで紹介しつつ、平間至の半生を大解剖したものだ。
「今回の展覧会の会場となる渋谷は昔、水が流れて沼ができた地。今は人の欲望や文化的なものが流れ込んでできている街じゃないかな。
タワーレコードがあったり、’90年代に渋谷系といわれた音楽の潮流が起こったり。