成田凌「心に刺さるような台詞がたくさん出てきます」 『転職の魔王様』主人公の魅力
作中には他にも、求職者はもちろんですが、人生に満足している人であっても心に刺さるような台詞がたくさん出てきます。僕としては、自分の状況や自分というものについては人に言われる前に気づけるようになりたいと思いますね。たとえば最近、若い頃に比べて徐々に周りの方が気を遣ってくれることが多くなってきていて。ありがたいことではありますが、冗談のつもりで言ったことが相手には冗談に聞こえなかったりするようなことは避けたいじゃないですか(笑)」
来栖が放つ厳しい言葉は、求職者への深い想いがあるがゆえのもの。その苦労は理解できるという。
「友人がお店を開く時に意見を聞かせてほしいと頼まれて、厳しいことを正直に言ったこともあるんですけど。言う方も言われる方も疲れるし、本当は言いたくないじゃないですか。労力を使ってでもいいと思える、愛情が注げる相手じゃないとできないことです」
転職とは、今作でも描かれている通り自分を見つめるタイミング。
成田さんは20歳の時に経験している。「美容専門学校に通って免許を取り、美容師になるのか?誰かの下で働くのか?と悩み、今の仕事を選びました。恥ずかしいという気持ちもあったし、親に伝えることにかなり体力を使いましたね。