くらし情報『古典から現代文学まで…10代でデビューの作家・青羽悠と日比野コレコが影響を受けた小説』

古典から現代文学まで…10代でデビューの作家・青羽悠と日比野コレコが影響を受けた小説

日比野:私も現代文学は読むんです。乗代雄介さんとか。でも今まで積み上げられてきた古典の文学がめっちゃあるから、それを先に読まないと、って思ってしまうんです。

青羽:分かる。僕は小説の形は出尽くしていて、今の時代の自分たちはそれを改良していくことしかできないんだろうなとは思ってる。そこは意見が分かれるかもしれないけれど…。

日比野:確かに出尽くしているけれど、それでも私は新しいものがないとは思ってなくて。

青羽:文体の発明は増えているのかな。
島口大樹さんの『遠い指先が触れて』の三人称がぐるぐる混ざっていく感じはあんまり見たことなかったし。日比野さんが好きな古典ってなんですか。

日比野:フリオ・コルタサルの『石蹴り遊び』、アンドレ・ブルトンの『ナジャ』、ジョルジュ・バタイユの『空の青み』、ヘンリー・ミラーの『北回帰線』。それに最近加わったのが、ハインリヒ・ベルの『道化師の告白』、ジョイス・マンスールの『充ち足りた死者たち』。詩だと『ルバイヤート』とか。

青羽:『ルバイヤート』はそれこそ古典だ(笑)。読書遍歴が分厚いなあ。

日比野:分厚くないですよ。
図書館で面白そうなものを選んでいるだけで、体系的な知識もないし。

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