アンジュルム卒業から7年。田村芽実「いろんな方のお芝居を、何度も巻き戻して研究」
言わずと知れたミュージカルの傑作を、シーズンごとにキャストを入れ替えて上演する大きなプロダクションで、ヒロインのマリア役を掴んだ。
「初のグランドミュージカルでした。マリア役の6人のうち、私以外の方はみなさん有名な方でしたが、それでもオーディションで選んでくださったことが私の中ではすごく大きくて。本当に見てくれている人がいるんだなと思ったし、人生が開けた感じがしました」
しかし、田村さんが面白いのはそこからだ。翌年の『ジェイミー』では、クラスでは地味だとバカにされているムスリムの女の子・プリティを。続く『GREASE』では、不良女子グループを率いるリッゾに。かと思えば、今年頭の『MEAN GIRLS』では、少しエキセントリックな性格のジャニスを振り切った演技で見せるなど、とにかく振り幅が広いのだ。
「最初に自分とは似ても似つかない役をいただいたときは、自分に務まるのか怖かったです。
それこそリッゾのときは、海外ドラマで不良の女の子が出てくるものを探して、歩き方とかしゃべるときの重心の動かし方を研究しました。セリフでも、今の感情はどこにどうあって、どの瞬間にどう動いていくのか細かく分析したり。