和田雅成「僕が選ばれた意味が絶対にある」 人気韓国ドラマが世界初のミュージカル化
完璧なダークヒーローではなく、ヌケていたり周りに翻弄されたりするチャーミングなキャラクターは、関西弁の軽妙なトークで、さまざまな現場で潤滑油となっている和田さんにぴったりの役柄かもしれない。
「じつは結構人見知りです(笑)。ただ、できるだけ作品の中で嘘をつきたくないと思うと、共演者との距離は早く縮めておきたい。本当は苦手だからこそあえて、みたいなタイプです。今回はとくに現場の雰囲気が舞台にのってくる気がしますし」
渡韓して、現地の景色や空気を実際に肌で感じたことも、作品を立ち上げる中で大きな参考になる、とも。
「ヴィンチェンツォが立っていた橋から見える景色とか、その高さとか、台本では想像できなかったことがリアルになったんですよね。あと、スタジオドラゴンの方から劇中で実際に使用したジッポーライターをいただいたことも大きいです。毎日持ち歩いていますが、ジッポーをいじる彼の癖を自分の癖にしていければ、それだけリアルに見せられる気がして。
まあ自分が役にノッていくための完全なる自己満足なんですけど」
ミュージカル『ヴィンチェンツォ』韓国系イタリア人のヴィンチェンツォ(和田)は、ソウルのうらびれた雑居ビルの地下に隠された大量の金塊を入手するため渡韓する。