福地桃子「稽古は毎日が驚きの連続です」 初舞台『橋からの眺め』に挑む
演じるのは、伊藤英明さん扮する主人公・エディに溺愛される姪のキャサリン。彼女が、違法移民のロドルフォ(松島庄汰さん)と恋に落ちたことから物語が動いていく。
「作品について調べていくと、エディのキャサリンへの歪んだ愛情が起こした悲劇だと捉えられることが多いんですけれど、今、役としてはエディからまっすぐな愛情を感じるんです。親は子供のことが心配で仕方ないけれど、子供は新しい世界への興味や好奇心の方に目が向いていて、そこですれ違ってしまうって経験ありますよね。ジョーさんからは、エディ自身もいろんな気持ちが混ざり合って混乱していて、キャサリンとしてそれを受け止めていかなきゃいけないと言われました。たぶんいろんな解釈や表現の仕方があると思いますが、私はその瞬間瞬間を役としてピュアに生きようと決めました」
柔らかな空気感を持つ人だけれど、ゆっくり考えながら紡ぎ出される言葉からは芯の強さを感じる。
「どんな作品でも共通して気になるのは、演じる人がどんな服装をしているか。流行に敏感か、そうじゃないかとか。
今回の衣装からも受け取れるものがあると思うので、大切にしています」
PARCO PRODUCE 2023『橋からの眺め』NYで妻(坂井)