新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」も! 令和にヒットする“エモい”系カルチャーの特徴
(橋本菜津美さん)
新たなエモい系カルチャーが誕生する背景には、以前の文化を自由な発想で加工し、SNSにうまく落とし込むことは必要不可欠。
「使い切りカメラ『写ルンです』が少し前から流行っていますが、これも撮ることが最終目的ではなく、多くの人は撮った写真をSNSにアップするまでがセットですよね。“古いものを、現代の使用法に適用させるとどうなるのか”という興味で流行ったという調査研究も。フィルムの画質で撮った写真にただ“味わい”を感じて楽しんでいるのではなく、現代のSNSという新しい文化とマッチさせたときに“なんか新しい。楽しい”と感じて、ブームが生まれたんです。インスタグラムやTikTokといった新しいツールと組み合わせ、自分たちの感性に合わせてカスタマイズしていくことで、過去の文化がまた見直されているのが、今のヒットコンテンツなのではないでしょうか」(塚越友子さん)
お笑い界でも、かつての芸のオマージュが大きなムーブメントになりつつあるという。「最近大きな注目を集めているのが、8人組コントユニット『ダウ90000』。主宰の蓮見(翔)くんは超がつくほどのお笑い好きらしく、今まで見てきたお笑いの量がえげつないと聞いたことがあります。