言語能力は2歳時点でかなり差ができている!? 『言語の本質』著者と言葉の謎に迫る
に注目されています。
秋田:例えば「ワンワン」「キラキラ」など、オノマトペをよく使うのは、言葉を覚え始めた子どもや、その周囲にいる大人です。言語の本質に迫るには、言語の起源と言語の習得の謎を明らかにすることが重要です。つまり、オノマトペを研究することが、言語の本質に繋がると考えたのです。
今井:そして子どもが使うオノマトペの言語性は、発達段階に合わせてどんどん深まっていきます。例えば「よろよろ」というオノマトペが、「よろよろする」「よろける」といった形で動詞に組み込まれたり、あるいは副詞的に使われたりすることもあります。オノマトペは、私たちの祖先が言語を作っていった過程になぞらえることができるのでは…。そんな指摘をする研究者もたくさんいます。
秋田:オノマトペは「よろける」のように動詞などの品詞に変化することもあれば、その逆もありますよね。例えば、胸の高鳴りを表す「ワクワク」は、「湧く」という動詞が語源との説があります。
今井:オノマトペが面白いのは、初めて聞く言葉でも、2~3回使ってみると完全に身体化してしまうようなことがあるところ。例えば、若者から生まれた「ぴえん超えてぱおん」