2023年10月14日 21:30
皆川猿時「今52歳なんですけど、この何年かでシリアスな役をやることへの照れが、少しなくなってきた」
見ちゃいけないものを遠目で見る面白さってあるじゃないですか。遠目で見るような内容のものを、大人計画が下北沢の劇場で、目の前でやってたんです(笑)。衝撃でしたし、正直、感動しました。
――入ってみてどうでした?
面白くて笑えるものをやりたくて入ったけれど、何が面白いのか自分ではよくわかってなくて(笑)。まあでも、よくわかってないくせに遠慮しないタイプだったので、怒られてもいいやって気持ちで、自分がやりたいように思いっきりやってました。それで松尾さんや宮藤さんが笑ってくれたら、オッケー!だろうと。もちろん、そんなに笑ってもらえないし、冷めた目で見られたり(笑)。
――そこから、すごい勢いで人気劇団になっていったわけですが。
でも、自分はまだまだっていうか。ちょっとはウケるようになってきましたけど、もっとウケてもいいんじゃないのって(笑)。
――その頃から、松尾さんが劇団公演のチラシに皆川さんの顔を使ったり、宮藤さんのドラマで印象的な役を演じることも増えました。
こんな男をね、本当にありがたいことですよ。ありがとうございます(笑)。『あまちゃん』は、ほとんど舞台の感じのままやってたんです、声量も含めて。