皆川猿時「今52歳なんですけど、この何年かでシリアスな役をやることへの照れが、少しなくなってきた」
映像ではトゥーマッチではあるけれど、宮藤さんのホンだし思いっきりやってみたら、たまたまうまくいったというか、初めてお茶の間にウケたんじゃないですかね。
――ご自身としても、その芝居がお茶の間にウケるかどうか挑戦だったわけですか?
いやいや、そんなつもりはなくて。たまに距離感がおかしい人っているじゃないですか。この距離でそんなでっかい声を出すかね?みたいな。面白そうだからでっかい声でやってみただけなんです。別の現場でも同じような芝居を試してみたけど、全然うまくいかなかったことも何度かありました。『ビター・ブラッド』というドラマのときにエゴサーチしたら、「あいつのは芝居じゃなく、ただ騒いでいるだけだ」って書かれていて、なるほどなるほど、ですよねって(笑)。
――エゴサーチ、するんですか!?
たまにしてます。
作品もそうですけど、自分がどう思われてるのか気にはなります(笑)。
――傷つくこともありますよね。
あんまり傷つかないというか…知らんがなって。こちとら、松尾さんや宮藤から直接ヒドい言葉をいっぱい言われてきてますから(笑)。なんでしょうね、鈍感になっているのかもしれません。
みながわ・さるとき1971年2月1日生まれ、福島県出身。