内野聖陽&柄本佑「面白い世界だからこっちにおいで~」 映画『春画先生』で数百の春画に触れる
春画の奥深い魅力にとりつかれた男女をコミカルに描く映画『春画先生』。内野聖陽さんは“春画先生”こと変わり者の研究者・芳賀、柄本佑さんはその弟子の編集者・辻村を演じる。芳賀の手ほどきで春画を学ぶ弓子(北香那)が覚醒し、やがて3人の関係は奇妙な方向へ加速する。
江戸時代の庶民の愉しみ、春画を巡る偏愛コメディ。
――台本を読んで感じたことは?
内野聖陽(以下、内野):奇妙な恋愛ドラマで、面白そうと思い読みましたが、まさかこんなにもほくそ笑んでしまうコメディになるとは予想していなかったです。
柄本佑(以下、柄本):塩田(明彦)監督はコメディに振りたかったんでしょうね。辻村と弓子の濡れ場の衣装合わせで、当たり前のようにスマホを額につける実験をされて、なるほどと(笑)。
内野:芳賀がひとり耽るシーンでも、弓子から着信があるとハートマークがぷるんぷるん飛び回る画面が用意されてた。
結局、使わなかったんだけど、そこまで味付けしていいんだなと。辻村がはいてた青いTバックは?
柄本:(笑)。あれは衣装合わせでは白と黒が用意されてたんですけど、その日晴れていたこともあって、空色を提案しました。辻村には生命力があって、春画先生へのリスペクトには歪んだものがまったくなく、むしろ爽やかだと感じたので。