全23冊の名作&話題の本が登場! “本の虫”の少年が読書を通して悩みを解消
読書好きな加藤家の末っ子、剣くんは、スパルタおじいちゃんの薫陶を受け、小学4年生のときには立派な本の虫に。古今東西の名作や話題の本を介して、たくさんの気づきを得る。『本の虫 ミミズクくん』は、学校でミミズクくんというあだ名で呼ばれる彼の、本への熱意と、どんなことにも懸命に取り組む健気さに打たれるコミックだ。その著者がカラシユニコさん。
古今東西の名著を味方に、本が大好きな少年が、悩みと向き合う。
「主人公が毎回違う本を読む話、しかもその主人公が小学生だったら面白いかも…というところからスタートしました。主人公が小学生だからといって“やわい”マンガにはしたくなかったので、ミミズクくんのキャラクターをとことん地味でアンニュイに、でも特徴あるビジュアルにしよう、家庭も厳格にしよう、とひとつひとつ設定を考えました」
作中で引用される本や名フレーズは、カラシユニコさんが過去に読んだ愛読書のほか、担当さんに推薦してもらって読んだものなども。
「あくまで読書のある“日常”を描きたかったんですね。
ただ、ミミズクくんは毎回何かしらで悩んでいる。その悩みが引用文に後押しされて解消する流れが見えたとき、物語をまとめるのはとても爽快で楽しい作業でした。