友情なのか恋なのか…スケバン&天真爛漫すぎる転校生の’80sガールズラブコメディ
念願の「友達」になったふたり。2巻では、その定義に戸惑いつつ、お互いを慕う思いが暴走して空回り。ドタバタ感もクセになる。
「性格は違うんですけど、ふたりとも根本的には不器用だと思っていて。しかも友達らしい友達が今までいなかったので、いろんなことが初めてなんです。今みたいにLINEで探りを入れるようなこともできないので、勝手に妄想して一喜一憂して、体当たりするしかないんですよね」
怖い噂のある教室を掃除する羽目になったり、宿題のプリントを自宅に届けたり、夏祭りに出かけたり。学園モノの王道的シチュエーション、そして絵のタッチも往年の少女マンガを読んできた人の心をくすぐる。
「私自身は平成生まれですが、最初にハマった少女マンガが、いがらしゆみこ先生の作品だったんです。
絵柄に関して、そういった時代のマンガに寄せている意識はそれほどないのですが、やっぱり自分の好きなものが染み付いているんでしょうね」
相手を思う感情が友情なのか恋なのか、もはやどうでもよくなるほどの純粋さ、それゆえの必死さが笑えたり、いじらしくて泣けてきたり。「ふたりの距離が変わっても、不器用であることは変わらないので、この先も、もだもだしている心の機微を丁寧に描いていきたいですね」