「宮崎駿監督と高畑勲監督との時間は素晴らしかった」ブラジルの注目アニメーターが語る日本からの影響
―今後の発展が楽しみなところですね。監督はジブリや手塚治虫さんなどがお好きなようですが、ご自身にとって日本のアニメーションというのはどんな存在ですか?
監督子どもの頃から日本のアニメーションを見ていたので、ものすごく影響を受けていますし、多くのことを学びました。これは僕だけでなく、ブラジルにいるほかのアニメーション作家たちもみんな同じではないかなと。なので、僕が思う世界的な監督といえば、いつも日本の方が浮かびますね。最近も、7歳の息子と一緒に新海誠監督の『すずめの戸締まり』と細田守監督の『竜とそばかすの姫』を観て気に入りました。
今回の作品に関しても、直接的ではなくても間接的に日本のアニメーションから影響を受けているのは間違いないと言えるかもしれませんね。もちろん、自分のフィルターを通して表現していますが、これまでに外から自分のなかに入ってきたものを出している部分があるので、そういう意味で日本の要素が随所に見られるのではないかなと思っています。
正直さや友情の絆が持つ強さを感じてほしい
―過去に、スタジオジブリを訪問されたこともあるそうですが、印象に残っていることはありますか?
監督僕にとって絶対に避けて通れないのがジブリですが、宮崎駿監督と高畑勲監督のおふたりとお会いできたことは、名誉なことだと感じています。