くらし情報『教育支援など避難先で暮らしていくためのサポートも。「ユニセフ」の活動とは?』

教育支援など避難先で暮らしていくためのサポートも。「ユニセフ」の活動とは?

という施設を作り、教育支援を行っています。ここでは、幼稚園児から高校生まで275名を受け入れ、ウクライナにいる先生とオンラインで繋ぎ、離れていても授業を受けられるようにしています。また、避難先のローカルコミュニティから差別や反発を受けないように、現地の公立学校と一緒に、ルーマニア語の教育を受けられる機会も作っているんですね。ところが残念ながら現在、ユニセフの資金が不足しており、来年3月以降、施設を維持する目処が立っていません。

今はウクライナに限らず、世界各地で紛争が起こったり災害に見舞われており、支援を必要としている子どもの絶対数が増え続けています。例えばアフリカのマリでは、880万人を支援するために、約180億円の資金が必要なのですが、3分の1程度しか集まっていません。ユニセフの活動は、私たちの生活と無関係に思えるかもしれませんが、ユニセフが培ってきた支援のノウハウは、日本で起きている社会課題の解決にも応用できるものです。メディアももっと注目し、ユニセフへの理解が広まるといいなと思います。
ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。

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