世界で60万回以上再生! ダウン症の弟と兄が作った動画を基に映画化「人の心を語っている作品」
そこで、映画化を手掛けたこちらの方に見どころなどについてお話をうかがってきました。
ステファノ・チパーニ監督
監督に抜擢されたのは、イタリアとロサンゼルスで映画を学んだ経験を持ち、今後が期待されているチパーニ監督。本作が初の長編監督作にもかかわらず、ヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映され、“イタリアのアカデミー賞”と称されるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞ではヤング・ダヴィッド賞にも輝いています。今回は、制作過程で大切にしたことやダウン症の子どもたちから学んだこと、そして自身の日本愛などについて語っていただきました。
―彼らの物語は言葉や文化を超えて多くの人の心をとらえていますが、その理由について監督はどうお考えですか?
監督映画を作る人間というのは、自分たちが描く作品に「普遍性のあるものになってほしい」という願いを込めて作っていますが、そういうなかで、今回の作品はユニバーサルな形で観客のみなさんに届けられたことに幸せを感じています。というのも、この映画に関しては、どの国でもみんな同じような感情と愛が湧き上がっているように感じていて、世界各地で上映するたびに驚いているからです。