くらし情報『20世紀最高の建築家フランク・ロイド・ライトの回顧展 設計図に描かれた未来とは?』

20世紀最高の建築家フランク・ロイド・ライトの回顧展 設計図に描かれた未来とは?

ライトの設計する住宅は草原や砂漠といったアメリカ独自の景観になじむ低層で、かつ水平のラインが特徴的。高窓から光を取り入れたり、庭や景観に向かって窓が大きく開かれているなど、住み手にとっての心地よさが大切にされている。帝国ホテルを建てるにあたって、6年間を地震の研究に費やしたというエピソードからも、その土地の風土や自然環境と真剣に向き合った巨匠の横顔が垣間見える。そして奇しくも帝国ホテルの竣工披露式典当日に関東大震災が起き、倒壊は免れたというから、その生涯は生前から伝説に彩られていたと言えそうだ。

91歳で亡くなった年には代表作のひとつ、ニューヨーク市のグッゲンハイム美術館が竣工。最後まで世界をあっと言わせたレジェンドが自ら引いた設計図、その先の未来を想像しながら眺めてみたい。

20世紀最高の建築家フランク・ロイド・ライトの回顧展 設計図に描かれた未来とは?


フランク・ロイド・ライト《帝国ホテル二代目本館(東京、日比谷)第2案 1915年 横断面図》コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵The Frank Lloyd Wright Foundation Archives(The Museum of Modern Art Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)

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