尚玄「撮影中はハプニングしかなかった」リム・カーワイ新作の裏側を語る
でも、これはスケジュールを決めていなかったからできたことだと思います。
監督確かに、いいタイミングで撮るためにかなり粘りましたよね。それから旧ユーゴスラビアは道路が狭いので、たどり着くまでが大変でいつもドキドキしていました。
尚玄さんでも、行く先々でゲストハウスを探して、現地のおいしい料理を食べるのが楽しかったです。僕も若いときはバックパックで世界を回っていましたが、そういう旅の仕方をだんだんしなくなっていたので懐かしい気持ちにもなりました。これまで60カ国以上旅をしてきた僕でもバルカン半島は初めてだったので、面白かったです。
頭で決めつけすぎずに、直感で生きるようにしている
―印象に残っている場所があれば、教えてください。
尚玄さんたどり着くまで長時間を要したからというのもありますが、やっぱりセルビアのKadinjača(カディンジャチャ)のスポメニックですね。
霧の中から急に大きな物体が現れたときは圧巻でした。あとは、撮休のときに1人で行ったモンテネグロ。美しい景色が見れる湖畔でのんびりワインを飲んだりできて、すごく楽しかったです。
監督この作品に映っている景色は、セルビアやボスニア・ヘルツェゴビナに住んでいる人でさえ行ったことのないような場所ばかり。