2.5次元を中心に活躍中! 笹森裕貴『A3!』は「お芝居することが楽しいと改めて思えた現場」
自分は何もできないんだってことを認めて、その悔しさからスイッチが一気に入りました」
徐々に仕事が決まり始め、「初めて世間に認められたのかなと思った」のが、2019年のMANKAI STAGE『A3!』。
「演出の松崎(史也)さんはテクニカルに指導してくださる方だし、共演もお芝居が好きな先輩方が多く、お芝居することが楽しいと改めて思えた現場です。ただ、役に感情移入しすぎて泣きそうになる瞬間も何度もあって…。そこで泣いてもお客さんは冷める気がして必死に堪えましたけど。“自分やってます”アピールみたいになりたくなかったんで」
現在、漫画やゲームが原作の2.5次元舞台が活動の中心。
「“2.5次元役者”と言われるのも嫌じゃないです。どんな作品でもどんな役でも、本気で向き合っているので。いろんな現場を経験すると、あと一歩のところで満足してしまう人に出会うこともあって、そういう姿を見ると自分が完璧主義な分、悔しくならないのかなって思っちゃいます」
取材中、何度か口にした「悔しい」の言葉。
それこそが笹森さんの強さであり、芝居にひたむきに向かう原動力だ。
「何もできなくて、反骨心だけでやってきた感じですからね(笑)。