ヒコロヒー「普遍性があるものはやっぱり面白い」 初の恋愛小説を書いた背景を明かす
通称・“国民的地元のツレ”ことヒコロヒーさんが、初めての、恋愛小説の短編集『黙って喋って』を上梓。ページをめくるたび、「あぁこの感情、知っている」と“心当たり”に胸がチクリ。切なく、魅力的な作品です。
リアルな描写に、心当たりが…。ヒコロヒーさんが恋愛小説を書いた。
朝日新聞のウェブマガジンにて、4年にわたって短編の恋愛小説を書いてきたヒコロヒーさん。今回その短編が1冊の書籍になりました。
「小説執筆は、20代の女の子たち向けのウェブマガジンの編集の方から、“読者に向けた恋愛のお話を書いてみませんか?”と声をかけてもらったことがきっかけでした。
それまでエッセイのようなものは書いていたんですが、小説は初めてで。でも“小説のような大げさなものではなく、8000文字前後のちょっとした物語を”というお話だったので、それなら気楽にできるかな、と。ほんの軽い気持ちで引き受けたんです」
もともと、コントの台本は自ら書いているヒコロヒーさん。ゼロから人物を作りセリフを言わせ展開を考える…という行為は、小説における〈物語の構築〉と似ている部分もあり、その部分での苦労はなかったそう。そしてテーマが決まっていたことも、自身にとっては功を奏した、とも。