家族や友人関係の悩みをプロが分析! 「母娘関係の絆の強さは、最近の人間関係の大きな特徴」
今まで悩みや困ったことは親に相談していたので、友人にどう相談していいかわからない。
「過干渉な母。気遣いが逆に負担だけれど言えない」(29歳・専門職)
本人に悪気はなく、優しさからだとわかるけれど、気にされすぎていてしんどく感じることも。距離を置くにも限界があり、はっきりと言いにくい。
最近は、リアルに対面で付き合う友達とはまた別に、興味があることや趣味ごとに、別々の仲間のコミュニティを持つ人も多い。
「今の20~30代にとって友達は、“好きなもの”やそれに対する気持ちを共有する仲間であり、悩みを相談したり、深い話をするといった間柄ではないことが多い気がします。なので、友人と本音でぶつかったことがない人は多い。深く付き合うことで、傷ついたり、相手を傷つけてしまうことを恐れているのかもしれません」(臨床心理士・塚越友子さん)
では悩みを打ち明けたりする相手は誰なのかというと、母親に話す人が増えている、と塚越さん。
「“友達親子”という言葉がありますが、友達より何より、母親を拠り所にするという人が本当に多い。彼女たちにとって母親と仲たがいすることは、もしかしたら友達と揉めることよりも大事(おおごと)