ミュージカル界の至宝・花總まり「どんどん新しいことに挑戦して引き出しを増やしていきたい」
銀行強盗に遭遇した13人の人々。強盗が彼らに突きつけたのは、“自分にとって最も思い入れのあるものを差し出せ”という要求。花總まりさんが舞台『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』で演じるのは、強盗に魂の51%を奪われ、タイトルの通り、事件以降、少しずつ縮んでいく妻のステイシー。
「カンパニー一丸となって総合芸術で見せていくものに」
「普段の生活では想像できないようなお話なので、この世の中にこんな発想をする方がいるんだって驚きました。自分が縮むこともですし、エピソードがすべて奇想天外です」
ステイシー以外の12人の被害者たちも、年老いた母親が98人に分裂したり、足に彫ったタトゥーのライオンに四六時中追いかけ回されたり、奇妙な出来事に悩まされる。ステイシーは最終的に61mmまで縮むそうだけど、それらを舞台でどう表現するのかも気になるところ。
「演出のG2さんの頭の中には、そこはすでに明確にできていて、これから現場で作り上げていくところです。G2さんがおっしゃっているのは、映像で表現するのは簡単だけれど、舞台だからこそできる見せ方や舞台ならではのお客様との一体感で立ち上がっていく世界を大事にしたいということ。