デビュー9年目、藤原さくら「今でも一番好きなアーティストはポール・マッカートニー」
アルバム作りの際のエピソードを教えてください。
最近姪っ子が生まれたのですが、近しいところで新しい命に直面したのが初めてで。ミルクをあげたりおしめを替えたりしていると、すごく不思議な感覚に陥ったんです。収録されている「sunshine」や「good night」は姪っ子のことを想って書いた曲です。
――お父さまもミュージシャンだそうですね。やはり幼少期から、音楽は身近にあったのでしょうか。
小さい頃からお父さんのバンドのライブを観に行っていたし、UKロックが好きなお父さんが車の中や家でいつも洋楽を聴いていたので、音楽は身近にありました。楽器も当たり前のように家の中に置いてあるような環境で。
ギターを始めたきっかけは、小5の時にお父さんから使わなくなったクラシックギターをもらったこと。当時周りにはギターを弾ける子がいなかったから、弾けるようになったらめちゃくちゃカッコいいな、って思ったんです。お父さんから、ビートルズの曲のコード進行やリフを教えてもらいながら練習しました。
――周りにいないからやりたい、と思ったんですね。
他の人ができないことができるって、めちゃくちゃカッコよくないですか?今でもその価値観を持っていて、最近、馬頭琴を始めました。