迷品グッズも人気…! 学芸員のマニアックな“ささやき”が楽しめるユニークな展覧会
ご自身にとってのメイヒンを探してみてください。
いきなりユニーク…
「サントリー美術館コレクション展名品ときたま迷品」展示風景
《鞠・鞠挟》一組江戸時代18~19世紀サントリー美術館【通期展示】
では、展示作品からいくつか気になるものをピックアップしていきます。
最初の展示作品は、いきなりユニーク。正面から見ると、太鼓のようにも見える不思議なフォルムで、とても惹きつけられます。
この白い物体は鞠(まり)で、その周囲にあるのは鞠挟(まりばさみ)。古代から伝えられてきた蹴鞠(けまり)用の道具です。蹴鞠とは、鹿皮製の鞠を蹴り上げて落とさないように受け渡しする貴族の遊び。さすが貴族の道具だけあって、鞠挟もゴージャス。
蒔絵もあしらわれて美しいです。
国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》一合鎌倉時代13世紀サントリー美術館【通期展示】
ユニークな“迷品”のすぐ近くには、サントリー美術館が誇る国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》が展示されています。
金粉や螺鈿などで装飾され、華やかで美しい手箱です。「学芸員のささやき」には、北条政子が愛蔵していた手箱だという言い伝えや、新たな伝説なども記載。ぜひ会場で読んでみてください。