迷品グッズも人気…! 学芸員のマニアックな“ささやき”が楽しめるユニークな展覧会
素朴でかわいい絵入り本
《かるかや》二帖室町時代 16世紀サントリー美術館【通期展示・場面替あり】
また、サントリー美術館の大人気“迷品”《かるかや》も展示されています。
本作品は、仏教の教えを説く説経節(せっきょうぶし)「苅萱(かるかや)」の絵入り本です。素朴でかわいい絵ですが、本の内容はホッコリするものではありません。
主人公は、無常を感じ、妻子を残して出家した苅萱道心(かるかやどうしん)。彼は、息子が父を探しに高野山を訪れても自分が父だと名乗らず突き放し、信濃に移って善光寺で亡くなります。さらに、高野山で出家した息子も父と同じ日の同じ時刻に亡くなったというストーリーです。
プロの絵師が描いたものではありませんが、素朴で心を打つ“迷品”です。
《かるかや》がグッズに…!
ミュージアムショップでは、なんと《かるかや》がマトリョーシカになっていました!なぜマトリョーシカになったのか、非常に気になるところですが、素朴な絵画がそのままの雰囲気で人形化されていて、めちゃくちゃ和みます。それぞれのお顔も愛らしく、部屋に置いてずっと眺めていたくなるグッズです。
ほかにも、多くの作品が美しいアクセサリーやステーショナリーグッズになっています。