バレーボール女子日本代表・古賀紗理那×石川真佑「日々の意識が結果につながっていく」
例えばコンビの精度を上げるとか、サーブで崩せるようにするとか、そういう日々の意識が結果につながっていくと思います」
古賀選手自身は所属するNECレッドロケッツで充実した2023‐’24シーズンを送り、パリ五輪に備えてきた。トレーニングによってジャンプ力が増し、高い打点で打つことができるコンビをセッターと構築。Vリーグ、皇后杯の2冠獲得の原動力となり、自信を持って再び代表に合流した。
古賀選手が日本代表にデビューしたのは高校2年の時。その2年後の’15年ワールドカップで大活躍した。まだあどけなさの残る19歳は、怖いもの知らずで勢いよくスパイクを打ち込んだ。
その後’16年リオデジャネイロ五輪でのメンバー落選や、エースとして臨んだ’21年東京五輪での怪我、予選ラウンド敗退という経験を経て、’22年に代表の主将に。試合中はプレーで引っ張るだけでなく、チームメイトの目を見て鼓舞したり、寄り添う言葉で支える。
「『キャプテンだから』というのは全然考えていなくて。『勝ちたいから』が一番にあります。勝つために、これをやったほうがいいと思ったことをやる。キャプテンの前に一人の選手なので」
ただ、キャプテンとして無意識のうちに背負いすぎていたものもあった。