バスケットボール・町田瑠唯「もっと女子バスケが広がってくれたらうれしいです」
自分が怪我で離脱していた時に頑張っていた選手たちを見てきたからなのか、その選手たちのためにも優勝したい気持ちが強くて、それがいいプレーとして出たのだと思います」
いつでも周囲のことを気遣う町田選手らしい優勝の感想だ。
3年前の東京五輪では銀メダル獲得の立役者となり、準決勝のフランス戦では18アシストを決めて、1試合最多アシストのオリンピックレコードを更新。町田瑠唯の名は、バスケを知らない人たちにも知れ渡り、女子バスケ人気に火がついた。
「街やお店などで『町田選手ですか?』と声をかけられることが多くなってうれしい半面、いまだに恥ずかしくて慣れないですね。でも自分のことが入り口でもいいから、そこからバスケを観て“推し”を作ってもらい、もっと女子バスケが広がってくれたらうれしいです」と、はにかんでみせる。
東京五輪での活躍は、世界最高峰リーグWNBAのワシントン・ミスティックス入団へとつながる快挙となった。町田選手の人生はチャレンジの連続だ。「まさかWNBAからオファーが来るとは思っていなかったし、英語が得意じゃないから、もしオファーが来ても断るだろうと思っていたんです。
でも、いざオファーをもらうと、ワクワクしてチャレンジしたい気持ちになりました」