奈緒「知れば知るほど演じるのが苦しかったです」 鳥飼茜による漫画『先生の白い嘘』が映画化
鳥飼茜さんによる漫画『先生の白い嘘』は、親友の婚約者に関係を強要されながらも抗えない主人公・美鈴を軸に、男女間にある性の不平等を描いた問題作。本作の映画化で美鈴役のオファーを受けた奈緒さん。
割り切って考えられないことが多く、演じるのが苦しかったです。
「もともと私は、作品に込めたテーマについては、ご覧になった方がそれぞれに受け取ってくださればいいと思っているんです。でも今作に関しては、原作者の先生が伝えたいメッセージ…その想いを正しく伝える責任があると思いました。これはどの作品にも言えることですが、この映画で誰かが傷ついたり、辛い思いにならないようにと心から願ってはいて…。この作品を観ることを選んでくれた方々がどういった思いでご覧になるのかをちゃんと想像しながら、ちゃんと覚悟をもってやらないといけないなと思いました」
地味でおとなしい高校教師の美鈴は、自分とは真逆な親友の美奈子(三吉彩花)の婚約者・早藤(風間俊介)を否定しながらも従属してしまう自分への嫌悪ゆえ、感情を殺して生きる複雑なキャラクター。役の理解を深めるため、性被害に関して書かれた多くの書籍にあたったそう。
「世の中には美鈴のような思いをしている人が実際にいる。