島津亜矢「気持ちいい、というのが一番です」 アレサ・フランクリンのカバー曲で世界デビュー
何かご縁があるのかなと思いました。過去の映像を見ると、可愛らしい声も、ぶっとくて腹の底に響くような声もお出しになるし、ゴスペルの方とセッションする時の魂の叫びとか、本当にすごいなぁと。だからこそ、どんどんプレッシャーになって、途中で見るのをやめたくらいです(笑)。
――歌ってみていかがでしたか?
島津:気持ちいい、というのが一番です。体の中から常に感情が湧き出てくるような感じでした。私、基本的にレコーディングに時間をかけたくないタイプで、10何曲を2日とかで仕上げていたんですけど、今回に関しては、1曲覚えるのに気が遠くなるような時間をかけた、そんな日々でした(笑)。英語もまったくできないですし。
――信じられません…!
島津:英語の歌詞を一度カタカナに直した上で、ご本人の歌を聴きながら微調整をしていきます。
“昨日はこう聞こえたけど、今日は違うふうに聞こえる”という作業を何度も繰り返しました。しかも、普段使い慣れていない言葉にリズムとメロディがついているので本当に大変で。テンポが速い歌は何度聴いても口が動かず、本当に一言ずつ何十回も練習して、口と頭に覚えさせていきました。以前、YOASOBIさんの歌に挑戦した時も、言葉がたくさん詰まっていて、どこで息継ぎをしているんだろうと思ったけど、英詞はそれとも違うんです。