実は略語でした! 「おなら」、もともとの名は何でしょう?
をつけたりしてつくられます。
例えば、水のことを「おひや」といいますが、これも今に残る女房詞のひとつ。
ほかに、おむすび、おかか、おかき、おはぎなども女房詞です。
ちなみに、「おかき」は欠き餅、「おはぎ」は萩餅(はぎのもち)の略に「お」をつけたものです。
また、語尾に「もじ」をつけるバージョンの例は、「しゃもじ」。もともとは「杓子(しゃくし)」を略した「しゃ」に「もじ」をつけた女房詞です。
ほかにも「おすもじ」という女房詞がありますが、この意味はわかりますか?
正解は、「鮨(すし)」を丁寧にした言葉。今ではほとんど知られていませんが、川端康成の小説などでも使われていました。
おならは略語でした!
おならは「おならし」の略でした。言葉の由来を調べると、室町のころから使われていたこともわかりました。
確かに、今でも「屁」というより、「おなら」のほうが上品ですよね。宮中のご婦人が使っていたと思うと、「おなら」という言葉もちょっとセレブな感じがしますね。
意外な略語はほかにもあります。次回もお楽しみに!
参考資料
・『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)
・『日本国語大辞典』(小学館)
文・田代わこ
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