くらし情報『藤竜也と森山未來が『大いなる不在』で父子に! 森山「人間の根源的な部分を感じさせる作品です」』

藤竜也と森山未來が『大いなる不在』で父子に! 森山「人間の根源的な部分を感じさせる作品です」

藤:人間の感情ってとても複雑で、端的な言葉で表現できるものではないんですよね。私たちの職業って不思議で、ディスカッションしたりすればするほど言葉に縛られてしまうんです。でも、たとえば森山さんがちょっと視線を下げてぐっと上げる一瞬でも、小説で10ページや20ページ費やすようなものが表現できちゃったりする。それぞれが培ってきた経験を持ち寄って、役として対峙すれば、言葉はいらないんです。そういう意味で森山さんとは楽しく仕事ができましたね。

――印象的なシーンについて伺うと、「陽二さんがそこにいるだけで、私はいませんでしたから」と藤さん。

藤:陽二さんがたっくん(卓)と話している間、ふたりの成り行きを、上の方から見守っている感覚でした。

森山:まさに現場はそんな空気感でした。
しかも僕が対峙した陽二さんは記憶がかなり断片的で、次に何を言い出すかもわからないし、それが嘘か本当かもわからなくて。とにかく翻弄されていたというか、この人の話のどこまでが本当なのかずっと見定めようとしていた気がします。――映画は、掘り返されていく過去が断片的に挟み込まれて進んでゆく。

森山:最初に脚本を読んだときには、卓という人がこの状況をどう認識して反応しているのかが掴みづらくて、監督の近浦(啓)

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