「デイジー・リドリーの“本当の才能”をみなさんはまだ見ていない」監督が語る魅力
長編映画3本目となる本作が、日本で公開を迎える初めての作品となります。物語の魅力やデイジーとの現場の様子、そして観客に伝えたい思いなどについて語っていただきました。
―まずはこの脚本を映画にしたいと思われた決め手について、お聞かせください。
監督プロデューサーから勧められた脚本を初めて読んだのは、2020年11月のこと。すごく自分に響く内容だなというのが第一印象でした。描かれているのは、自分には何かが足りないと感じている人物が日常生活における小さな行動に意味を見い出そうとしている物語。自分の気持ちを表現し、他人と繋がることができるようになっていく姿がコロナ禍を経験した自分と近いと思って、心を動かされました。
―キャスティングの際、いつもなら複数名を候補に挙げるところ、今回はフラン役にデイジーさんの名前しかプロデューサーに伝えなかったそうですが、そう思った理由は?
監督脚本を読み終わったあと、「絶対にデイジーがハマる」と思いました。
なぜかというと、この物語は説明的ではなく、非常に知的なタッチなので、文学的な素養を持ち合わせているデイジーなら合うだろうと思ったからです。そこで、私たちのほうから彼女に企画を持っていくことにしました。