「デイジー・リドリーの“本当の才能”をみなさんはまだ見ていない」監督が語る魅力
身体の動きや声、歩き方だけでなく、イギリス出身の彼女がアメリカのアクセントになっていたので、それらすべてを習得したのは彼女の力量ですよね。
技術的な素晴らしさはもちろんですが、他人の心や感情にアクセスする方法の両方を持ち合わせているのがデイジー。おそらくみなさんは、彼女が持っている“本当の才能”をまだ少ししか見れていないのだと思いますよ。
日本の映画からは、忍耐強さと思慮深さを感じる
―フランが抱く死に対する興味というのは、誰にとっても生きるうえで永遠のテーマのようにも思いますが、監督自身も彼女に共感したり、同じ経験をしたりしたことがありますか?
監督もちろんあります。おそらく、フランに共感しない人よりも、共感する人のほうが多いんじゃないでしょうか。だからこそ、死に対する妄想は決して批判されるべきではないということも伝えたいと思いました。なぜなら、それは自分を罰したり傷つけたりしたいと思ってしているわけではなく、あくまでも私たちの一部であると考えているからです。
そういったこともあり、彼女が見る妄想は誘惑されるような映像にすることが今回はとても重要でした。
フランが惹かれるようなイメージにすることによって、彼女が求めているいくつかの感情を見せたいなと。