「デイジー・リドリーの“本当の才能”をみなさんはまだ見ていない」監督が語る魅力
それに彼女は鋭いユーモアの持ち主でもあるので、面白いキャラクターであるフランの魅力を理解してくれるはずだと感じたのです。あとは、ありのままでいることに対してひるんでいないフランと、役者として恐れ知らずの部分があるデイジーには通じるところがあるのではないかなと。そういったフランのさまざまな側面も、彼女には響くと思いましたし、作品自体も意義深いので、そこに興味を持ってもらえるだろうという気持ちでお願いしました。
現場に現れたデイジーは、キャラクターそのものだった
―劇中ではフランの表情やしぐさなど、細かいこだわりを感じさせましたが、演出面で意識されたことはありましたか?
監督それは私の力ではなく、すべてデイジーのおかげです。もちろん私が必要なときはそばにいるようにしていましたが、もともと私は俳優たちがしたいことを優先するタイプの監督。話し合いをするなかでどういう演技にするかについては一緒に考えるものの、役作りのプロセスは彼らのものなので、基本的には任せています。
―そのなかでも、現場で印象に残っていることはありますか?
監督撮影初日のことですが、部屋に入ってきたのはデイジーではなく、フランそのものだったことに驚かされました。