「デイジー・リドリーの“本当の才能”をみなさんはまだ見ていない」監督が語る魅力
監督そうですね。たとえば、黒澤明監督はひとつのシーンに複数のキャラクターを入れ、ときにはカメラを動かさないままそのなかでいろんなことが起きていく様子を撮ることがありますが、私も映画を作るうえでの好みは似たようなところがあります。そういったシーンの見せ方に関しては、影響を受けている部分があるのかもしれませんね。
―それでは最後に、フランのように恋愛や人生に悩んでいるananwebの女性読者に向けて、メッセージをお願いします。監督女性でいることにつらさを感じる場合もあると思いますが、それはどこで暮らしている方でも共通していることです。女性の価値がしっかりと見い出されていないことは、人類にとって何世紀にもわたる問題だと言えるかもしれません。でも、だからこそ相手の痛みや葛藤がわかるのは女性同士なので、お互いに癒しながら一緒にがんばっていきましょう。
不器用な大人のためのおとぎ話
孤独を感じたり、他人に対してつい臆病になってしまったりする姿に共感を覚える本作。
周りから見たら小さな1歩でも、勇気を持って踏み出すだけで“愛おしい世界”がきっと待ち受けているのだと感じさせてくれるはずです。
取材、文・志村昌美
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作品情報
『時々、私は考える』
7月26日(金)