大沢たかお「新木さんは摎そのものだった」 新木優子と映画「キングダム」シリーズ最新作で共演
:私は1作目を劇場で観ていて、映画としての魅力をすごく感じた作品だったので、オファーをいただいた時はうれしかったです。戦わなければいけない時代を生きる摎は武力的な強さはもちろん、心の強さも持ち合わせています。原作でも彼女の芯の強さを一番に感じたので、それをしっかり表現できたらいいなと思いながら演じました。劇場で観ていた時から壮大なスケールの世界にのめり込める臨場感が魅力だなと感じていたんですが、私たちが着る衣装や馬具など、細やかなところにまで気を配られていて、まるでその時代を本当に生きているような感覚になりました。演じるみなさんも本気で目の前の相手に向き合っていて、だからこそ観ていて映像の中に入り込んだような気持ちを味わえるんだなって。
大沢:出演者もスタッフも、全員のエネルギーが強い作品だよね。その頃は、もし、この映画が成功したらシリーズ化しようという話はあったけど、まだ続編の話はなかったんです。それよりも、いま撮っている映画をいいものにしたいという想いが強かった。
それが強烈な熱を生んでいるんでしょうね。原作がいいのはもちろんだけど、原作を超えるには人間の“生”のエネルギーしかない。