大沢たかお「新木さんは摎そのものだった」 新木優子と映画「キングダム」シリーズ最新作で共演
大沢:摎はこの映画にとって本当に大事な役どころだったから、新木さんが引き受けてくれてよかった。王騎にとって摎という存在は彼のすべてだったから。現場で対面した新木さんは摎そのものだったし、その姿を見て僕もうれしかった。何よりホッとしました。今までがんばってきたことが報われたな、と思わせてくれました。
新木:そんなふうに言っていただけて本当に光栄です。王騎って将軍としても武人としても強くて、誰にも負けたことがない。でも今回、そんな王騎の過去が明かされて、彼が強くいられる理由が実はすごく人間らしくて、繊細であることがわかるんです。
あれほど怪物的な強さを持つ王騎も人間なんだなと感じるシーンが今作ではたくさん見られます。信(しん)が王騎と一緒に馬を駆りながら想いを受け継ぐシーンは観ていてグッときましたし、王騎という将軍の人としての強さ、血も涙もある人間らしさを今作では強く感じました。
大沢:王騎のセリフにもあるように、何万もの軍勢を従える将軍という立場はそれなりの経験と、いろんなものを背負わないとたどり着けないものだと思うんですよ。六大将軍と言われるほどの存在に誰もが簡単になれるわけではないですから。