悲願の“金”を目標に! なでしこジャパン「世界一を取れるだけのポテンシャルは絶対にある」
だから、パリ五輪では楽しみながら会場を沸かせられるようなプレーをたくさんできたらいいな。昨年の女子W杯で悔しい思いをしたので、今度はみんなで世界のてっぺんを見たい。私たちは試合を重ねることでどんどんいいチームになっていけるはずだし、短期決戦のパリ五輪では全員で勢いに乗っていけると思う。あとは気持ちですよね。もちろん技術や戦術は必要ですけど、苦しいときに立ち返る原点というか、みんなで声を掛け合うことで自分自身も『まだいける!』と思えるし、それがなでしこジャパンの良さでもある。そうやって一つずつ勝っていって、最後にみんなで喜び合いたい」
なでしこジャパンで攻守にわたって右サイドの“翼”を担う清水梨紗選手もまた、パリ五輪に大きな可能性を感じている一人だ。
自身にとっては東京大会に続いて2度目の五輪挑戦。自国開催の前回大会ではメダル獲得が期待されながら、ベスト8でフィジカルに強さを見せるスウェーデンに敗れた。
この苦い経験で彼女が手にしたのは「もっと強くなりたい。もっとうまくなりたい」という願望。日常を変えることで得られる経験を求めて、’22年夏に海外挑戦を決意した。この決断が彼女を変える。プレーに力強さが加わり、世界の選手と向き合っても全く引けを取らないようになった。