人気クリエイターたちが集結! “ここではないどこかへ”を再解釈した「行方不明展」
の方と案を出すうち、「行方不明展」というネーミングはどうかという話になり、その言葉からインスピレーションを受けて作りあげていきました。
寺内:僕は大森さんから依頼を受けて、展示で使う映像を作ったのですが、最初は行方不明について大真面目に考えるのかな?と思っていたんです。すると、梨さんが初めて会う時に、分厚い資料を用意してくださっていて。
梨:パワポで作ったような90枚分のプレゼン資料でしたね(笑)。
寺内:それを見て、一つの発明に近いといいますか、こういうふうにフィクションとして「行方不明」というものを形作るのは、すごく面白そうだと思いました。
梨:寺内さんや大森さんのようにホラーの才能が豊かなみなさんに作っていただくので、世界観の運用として狭すぎることをしたらダメだという思いがありまして。その点、「行方不明」という言葉であれば、いろいろな概念を包括できるだろうとも思ったんです。たとえば、「リモコンが行方不明」って言いますよね。
「なくなる」ではなく「行方不明になる」と言うことで奥行きみたいなものが生まれるし、図らずもそうなったことに対する気持ちみたいなものも反映されている。また、Xで「行方不明なりたい」