人気クリエイターたちが集結! “ここではないどこかへ”を再解釈した「行方不明展」
そこでの鑑賞はそこでしか味わえない、とても面白い体験になると思います。
梨:お笑いライブやお化け屋敷じゃないですが、作品はもちろん、同じ空間内にいる人の存在や反応を見るなど、文脈の共有ができるところも展覧会の面白さだと思います。ちなみに、僕が難所に感じたのは、展示の説明やバックストーリーなどの解説文です。観客全員に、ある程度、同じ文脈を共有させないといけないのですが、長すぎると読むのに時間がかかるし、人だかりができるとストレスになってしまうので。展覧会は、「続きは明日にしよう」ということができないですしね。
寺内:僕は楽しいことばかりでしたけど、あえて言うなら、映像に出てもらう演者の方に何の映像かを説明することが大変でした。与えられたセクションだけを担当しているので、展覧会の全体像や、どういう形で映像が使われるかが見えにくかったので。でも、だからこそ面白いし、演者のみなさんも楽しんでいましたね。
梨:大森さんも少し言っていましたけど、展覧会には、自分のペースで好きな作品を見られる、漫画や本のページをめくる感覚に近い、良い意味でのフリースタイルさがあると思いますし、それは、今後もっと拡張できる部分だとも考えています。