くらし情報『最初は嫌な印象の人が、結果的にバディになることも? “バディ”の社会学』

最初は嫌な印象の人が、結果的にバディになることも? “バディ”の社会学

現代におけるバディとは、どんな関係性を指すのか。また、多くの人がバディに心惹かれる理由は何なのか?社会学者の石田光規先生が、現代の事情とともに分析します!

気になる関係を考察!バディの社会学。

バディは感情ではなく、社会的役割で結びついた二人。
最初は嫌な印象の人が、結果的にバディになることも? “バディ”の社会学


人の感情という不安定なものの上に成り立つ“友だち”とは異なる性質を持っているのが、バディ。「仕事やスポーツなど社会的役割で結びつき、理念や目標を共有する、感情に左右されにくいからこそ離れがたい関係だといえます。ただ、友だちとは、ギリシャ哲学の時代から、社会の中で出会い、行動を共にして心が通じ合った結果、奇跡的にできる存在という位置付けでした。現代のように社会的役割と関係なく友だちになることは歴史上、レアケースなのです」

対話や対立ができるところがバディの強み。
共通の目的達成を前提に繋がっているバディは、すれ違いや関係の破綻を恐れずに、意見を言い合えることが大きな特徴。
「まず、対話が自然と生まれる環境にあります。そして、意見を戦わせることで、お互いを深く知れたり、信頼感が芽生えるなど、関係性において1段高いステージに進みやすいといえるでしょう。

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