藤谷理子「コメディをやる楽しさを実感した作品」 ヨーロッパ企画の代表作が8年ぶりに再演!
ユニークな設定から展開される軽妙なコメディ作品を上演し、高い人気を誇る劇団、ヨーロッパ企画。その代表作のひとつであり、2017年に演劇界で栄誉ある岸田國士戯曲賞を受賞した『来てけつかるべき新世界』が8年ぶりに再演される。通天閣のお膝元の新世界を舞台に、ドローンやロボットが活躍する未来を描いた本作で、コテコテの大阪のオッチャンたちが集う串カツ屋の娘・マナツを演じたのが藤谷理子さん。
再演ですが初参加の方々もいて、違うお芝居になるかもしれません。
「基本的にヨーロッパ企画って、みんなでエチュード(即興劇)をやって、そこで生まれたものをベースに作・演出の上田(誠)さんが作品に仕上げていくやり方をしていて、当時は作ることにとにかく必死でした。ただ、京都で生まれ育って、子供の頃からテレビで吉本新喜劇を見ていた私にはなじみある世界観で、“ごっこ遊び”みたいで楽しかったですし、お客さんがたくさん笑ってくださり、コメディをやる楽しさを実感した作品でもあります」
買い物用ドローンで東京から串カツを買いに来る常連客がいたり、AI搭載の炊飯器が将棋の相手をしたりと愉快な未来が描かれる。
「テクノロジーを題材にしながら、実際は炊飯器は自分たちが開けたり閉めたりしているし、ロボットはラジコンだし。