竹内まりや「時代が変わっても、世代が違っても、人の心に普遍的にある心境を歌詞にしたい」
流れてくれば知っている、思わず口ずさみたくなる。ドラマティックで、憧れて、でも同時にとても共感する。竹内まりやさんの生み出してきた名曲の数々は気づけば日常にあって、いつでも寄り添ってくれます。昨今改めて、歌詞をはじめとした言葉の重要性を実感しているというまりやさん。どのようなことを考え、そして曲はどう生まれるのかお伺いしました。
曲というのは、メロディ、歌詞、アレンジ、そしてボーカルという要素でできています。でもファンのみなさんからのファンレターを読むと、“このフレーズに励まされた”とか、“この言葉が胸に刺さった”など、歌詞に関する感想が本当に多く、またその傾向は、年々強くなっている。なので私自身、聴いてくださる方々に言葉をしっかり届けなければ、という思いが増しているのも事実です。
私の曲は、強い音楽性や主義主張があるわけではないし、極端に流行の音を入れるわけでもない。特にアレンジに関しては、20年経っても同じように聴ける音像が、私と(山下)達郎の目指すところ。歌詞も同じようなところがあって、時代が変わっても、世代が違っても、人の心に普遍的にある心境、そういうものを歌詞にしたいと思っています。