地動説がテーマの『チ。』がアニメに! 原作者も太鼓判のOPにも注目を
2022年、「第26回手塚治虫文化賞」でマンガ大賞を受賞した『チ。―地球の運動について―』が、アニメになって帰ってくる。
受け継がれる情熱が刻まれたアニメ。
10月よりNHK総合テレビで放送が始まるが、原作者の魚豊さんは『進撃の巨人』や『映像研には手を出すな!』『日常』を挙げ、「僕が大好きなアニメを多く放送してきたNHKで放送されることが嬉しいです」と語る。本作は地動説を探究し、権力に弾圧されながらも真理を受け継ぐ人々を描いた大河ドラマだ。そもそもなぜ地動説を取り上げたのか。
「地動説を提唱した天文学者の名をとった“コペルニクス的転回”という言葉があります。発想が180度変わる劇的な変化のことですが、イノベーションって一人の天才が主導するわけではなくて、いろんな場所でいろんな人が無意識にコラボレーションした結果で。
そんな知性のダイナミズムを描きたかったです」
この大作をわずか8巻で完結させた手腕にも驚くが、魚豊さんとしては妥当な巻数だそう。
「物語には適切な長さがあります。本作は人間ドラマですが個人的には主人公が1人なら3巻が限度。だから登場人物を入れ替えました」
他方で、全編にわたって登場するのが異端審問官のノヴァクだ。