みんなに愛される!女性の魅力は「教養」でつくられる【桜にまつわる日本文化】
とは?
世界三大美女といえば、クレオパトラ、楊貴妃、そして平安時代の女流歌人、小野小町ですね。
秋田生まれの美女と伝えられる小野小町。秋田の美味しいお米「秋田こまち」や新幹線「こまち」は、小野小町に由来しています。
女性なら誰しもぐっときてしまう小野小町の和歌といえば、こちら。
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
〜春の長雨を眺めていた短い間に、桜の花の色もすっかり色あせてしまったことよ〜
あまりに有名な和歌ですね。この和歌は桜の美しさと、女性の「若さ」の美をかけています。
「桜の花が咲き、散っていくように、絶世の美女といわれた自分も、恋の物思いにふけっている間に、あっという間にその美貌も色あせてしまった」そんな思いが込められていると思ったら、切なくなりますね。
でも小野小町は、その嘆きさえも文学に変えてしまったのです。
この和歌は、どんなに時を重ねても永遠に色あせることなく、小野小町の美貌とともにさらに後世に伝えられてゆくでしょう。
桜に恋したイケメン歌人たち
小野小町は桜の花に、散りゆく若さという「美」を思いましたが、平安の男性たちはまるで桜に恋をしていたかのよう。