【芸術の秋】恋愛力が高まる文豪のラブレターとは【10月3日~7日】
と言い切った鏡子夫人。
多くの人から愛されつづける国民的な大作家、夏目漱石を支えつづけた女性の愛は、とてつもなく大きくて深い。同じ女性として、その強さに胸をうたれました。
ラブレターを書こう!
熊本の借家でちいさな結婚式をあげた夏目漱石と鏡子夫人。仕立ての良いスーツを着て、すこし憂い顔の夏目漱石の写真を見て、穏かな男性というイメージを持っている方も多いと思いますが、実は神経症のせいか、かなり気性の激しい性格だったようです。
ロンドンから帰国後、漱石の神経症は悪化。ときに妻に手をあげることもあったようです。まわりの人たちに離婚をすすめられても、すべては病気のせいと、なにがあっても別れることなく生涯をともにしたふたり。
「お目にかからないうちは死なない」と記した鏡子夫人は、漱石が49歳という若さで亡くなるまで愛しつづけました。
ラブレターという言葉自体、目にすることはすくなくなりましたが、大好きな人に書くラブレターには、うそ偽りのない自分があふれていますね。
芸術の秋、ラブレターを書いてみませんか?お相手がいないという皆さんも、まだ見ぬ恋人を思って。自信がないという方は、すばらしい感性を持った文豪たちのラブレターを読んで恋愛力を高めましょう。
【参考】『大切な人に使いたい美しい日本語』山下景子/大和書房