意外と知らない!?節分の由来とは【1月30〜2月3日】
を祀っていたり、名前に鬼の字がつく神社。東京では、新宿歌舞伎町の稲荷鬼王(いなりきおう)神社が有名です。
また、奈良県の世界遺産、金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂では、寺の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)が鬼を改心させ弟子にした故事にちなんで、「福は内、鬼も内」というかけ声で豆まきを行っているのだとか。
鬼と言えば、私たち人間の心に潜むよこしまな考えや邪心のことを指して、「心の鬼」と呼ぶことがあります。
ですが金峯山寺の故事からは、人間には「心の鬼」だけでなく、鬼も迎え入れて改心させるやさしさ、懐の広さもあるように感じられて、なんだかあたたかい気持ちになれますね。
新年に向けて、厄を祓う意味で行われていた節分の豆まき。地域や由来によってそのかけ声もさまざまですが、「家族が健やかに年を重ね、一緒にお正月(旧正月)を迎えられますように」という幸せの祈りが込められた風習であることに変わりはありません。
これからも大切に受け継いでいきたい行事ですね。
【参考】『くらしを楽しむ七十二候』広田千悦子/泰文堂、『おもひでぎょうじ』/晋遊舎