「平安の秘仏展」東京国立博物館で開催中!重要文化財の仏像20体が集結
東京国立博物館で特別展「平安の秘仏-滋賀・櫟野寺らくやじの大観音とみほとけたち」が開催されています。日程は9月13日(火)から12月11日(日)まで。滋賀県にある櫟野寺(らくやじ)に伝わる平安の仏像をはじめ、重要文化財に指定されている20体の仏像が寺外で展示される初めての機会です。
重要文化財 「地蔵菩薩坐像」 平安時代・文治3年(1187) 滋賀・櫟野寺蔵
櫟野寺に伝わる秘仏、寺外では初公開!
櫟野寺は滋賀県甲賀市、甲賀町にある天台宗の寺院です。792年、天台宗の開祖である最澄が土地を訪れ、本尊である十一面観音を安置したのが寺の始まりとされています。甲賀六大寺に数えられる櫟野寺は白州正子の著書「かくれ里」にも紹介されました。秘仏が収められているほか、平安時代に作られた重要文化財の仏像が20体ある寺としても知られています。
今回の展覧会では、櫟野寺に残された20体の仏像をすべて展示。
本尊である十一面観音菩薩像は、寺外での公開自体が初めてのことです。
●重要文化財としては日本最大!「十一面観音菩薩」
重要文化財 「十一面観音菩薩坐像」 平安時代・10世紀 滋賀・櫟野寺蔵
普段は秘仏として硬い扉に閉ざされている本尊・十一面観音菩薩像は像高3.12m、台座や光背も含めると5mを超え、重要文化財としては日本最大の大きさ誇ります。